写真から風景画をつくってみた+初音ミク

2013年1月18日金曜日

イラスト 初音ミク


以前(10年ほど前)から僕の中で一つの課題があります。

それは『風景写真』から『風景画』への加工手順の確立すること。

この手のニーズというのは世の中に以前からあるようで、色々な方がその手法を紹介してきたのですが、『ポップ調』だったり『色鉛筆調』だったり、『油絵調・ゴッホ調』だったりと、いったいどのタイミングで使えばいいのかさっぱりわからないネタにしかならないようなものばかりで不満がありました。

僕が欲していたのはそういう奇抜なものではなく、アニメやギャルゲーなどで用いられている様な『どんなコンテンツにでもある程度汎用的に使える風景画』です。

絵のうまい人は四の五の言わずにとにかく描いてしまうのでしょうが、僕は絵がうまくないので四の五の言いつつそれなりのものに仕上げるしか方法がありません。

僕の絵作りのアプローチは理屈による現実模倣を再現して誇張したり、うまい人のイラストをみて、その手順を自分なりに分解して再現するといった方法です。
自分の画力やセンスを全く信用していません。

そこんなわけで、以前からアニメやギャルゲーなどの背景画を見るたびに、自分でこのような背景絵を簡単に作るにはどのような手順でどのようなフィルターを使えばできそうかというのをよく考えてました。

そして思いつくたびに試みてはいたのですが、どうも納得できるものにはならず、仮に出来たとしても、手順が複雑になりすぎたり、感覚に頼る部分が多すぎたりして、どのような写真でもある程度の品質で風景画に出来るところまではたどり着く事が出来ず悶々としていました。

ところが先日、突然ピピンと閃いた手順があったので、行ってみたところ、なかなか納得できる品質のものが出来上がりました。

そこそこわかりやすいルールです。
まだ数枚しか試していませんし、品質にはまだ納得できていない部分もありますが、とりあえずの方向性としてはアリだと思う手順だと思うので、この手法をベースに磨いていこうと思います。

というわけで作ったものが今回の作品です。

風景だけで成り立たせるつもりはなかったので、キャラクターも描きました。
ちなみに風景よりもキャラの方が何倍も時間がかかっています。
(風景は1~2時間くらいの作業)

キャラクターはおなじみの初音ミクです。
女学生を描きたかっただけなのですが、ただ単に女学生を描いてもスル―されるだけでしょうから、少しでも見てもらえるように初音ミクにしました。

初音ミクは色々なコスプレをしているので、何かしらオフィシャルな制服デザインがあるだろうと高をくくってましたが、これといったものが見つかりませんでした。
(調べてみるとオフィシャルなイラストってほんの数枚しかないそうです。)

仕方ないので、『Project DIVA 2nd』で着ていたデザインで描いてみました。

さて、完成品ではキャラクターに色調整の加工がされていますが、キャラだけの画像はこんな感じです。


とりあえずキャラが欲しいというだけのものだったので、オフィシャルなデザインに似せる気はゼロです。
よくあるハンコ絵デザインです。
ちなみに今回行った写真の加工手順は後日書きます。
以下は今回使った写真と加工後の背景のみ画像です。


↑この写真が↓こうなる



また、同様の手順で作った別の風景画も載せておきます。


↑この写真が↓こうなる。



夕焼け加工した方がそれっぽいかな。


僕の目にはイラストっぽく見えますが、他の人の目にはどう映るか・・・気になるところです。




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